特別記事
[座談会]暴力を埋もれさせないために管理職ができること
出口 禎子
1
,
三木 明子
2
,
川谷 弘子
3
,
有山 ちあき
4
1北里大学看護学部
2筑波大学大学院人間総合科学研究科
3北里大学病院看護部NICU
4済生会横浜市東部病院医療安全管理室
pp.401-405
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101736
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臨床現場で起きている暴力
出口 近年,臨床現場での暴力――患者-医療者間だけでなく医療者同士でも――がスタッフへの大きなストレスとなっていることが明らかにされてきています。しかしながら臨床現場で起きている暴力の実態はいまだ正確に把握できておらず,これといった対処策もないのが現状です。いま現場では何が起きているのでしょうか。
本日は,暴力に関する研究の第一人者である三木明子先生と臨床現場でさまざまな暴力に接し,対応してきた川谷弘子さんと有山ちあきさんに参加していただきました。わが国の臨床現場における暴力の問題に関して,最新の知見と現場の実態を交えつつ,これからの暴力対策の課題について話していきたいと思います。

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