特集 退院支援で看護が見える
―「こんにちは,松江赤十字病院押しかけ勉強隊です」―急性期病院から地域への関係構築に向けた看護の取り組み
脇田 和子
1,2
,
杉谷 朗子
3
1松江赤十字病院看護部
2松江赤十字病院地域医療連携課
3松江赤十字病院医療社会事業部医療社会事業課
pp.1056-1059
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101616
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はじめに
松江赤十字病院(以下,当院)は,島根県松江市に位置し,地域の基幹病院として急性期医療の役割を担っている。当地域でも療養病床が削減されたことに伴い,以前にも増して医療連携体制の整備が急務になっている。
そのようななか,当院NST担当外科医師のふとした一言から始まった「押しかけ勉強隊」。“敷居が高い”とされてきた中核病院が地域の連携先に積極的に出向く方式で,関係性の構築を図っている。
当初は,栄養管理・サポートのテーマから始まった勉強会だが,回を重ねるごとに,患者さんの病期に応じた治療・ケア・看護,そして相互の情報提供や情報確認,患者さんを中心にかかわる人々のコミュニケーションの必要性など,連携先のニーズに応じてテーマも広がりを見せ,地域連携に関する多くの問題が山積していることを実感することとなった。
“押しかけ勉強隊”として,その活動の経過から一定の成果がみられたので紹介する。
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