シリーズ 社会起業家として看護職に何ができるか・2
手軽な健康診断がもつ可能性―「ワンコイン健診ショップ」を展開する川添高志氏に聞く
太田 加世
1
1シーフェン
pp.1060-1065
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101617
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昨年11月に医療業界で新しいビジネスが始まった。ケアプロ株式会社(以下,ケアプロ)の経営する「ワンコイン健診ショップケアプロ」である。代表取締役社長は川添高志氏(27歳)。ケアプロでは(1)血糖値,(2)総コレステロール,(3)中性脂肪,(4)身長・体重・BMI・血圧・骨密度の最低限の項目のみをそれぞれ500円で,4項目セットならば1500円で検査できるサービスを提供している。検査に健康保険証は不要,医師不在の健診事業で,指先から受診者が自分で採血し,それを看護師が測定機械にかけて結果を出すという方法をとっている。ケアプロのミッションは「革新的なヘルスケアサービスを提供し,健康な社会づくりに貢献すること」。川添氏は誰もが気軽に健診を受けることで,病気,特に生活習慣病を予防することが,最終的には医療費の抑制にもつながると考え起業した。氏の起業の歩み,ケアプロという事業の実際などからヘルスケアビジネスの可能性を探ってみたい。
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