短期連載 看護管理高度実践者教育の実際[愛知県立大学大学院看護学研究科・その2]
―学生からの実践内容報告―人的資源活用論実習での学び/実習を引き受ける担当者からみた現場への波及効果
森田 恵美子
1,2,3
,
大原 まゆみ
4
1愛知県立大学大学院看護学研究科看護管理学高度専門職コース
2公立陶生病院看護管理部
3公立陶生病院医療安全管理室
4東海旅客鉄道株式会社名古屋セントラル病院看護部
pp.990-996
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101601
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はじめに
2007(平成19)年4月,愛知県立看護大学(現愛知県立大学看護学部)大学院看護学研究科看護管理学に新しく高度専門職コース(認定看護管理者)が設立され,私は第1期の学生として入学した。医療保健福祉の変革が進むなか,より質の高い看護サービスを効果的・効率的に提供していくためには,看護専門職である人的資源を社会的財産,あるいは組織的財産とみなしていかに活用すればよいかを学んだ。その学びを基に,実際の臨床現場においてどのように人的資源活用がシステムとして生かされているかを看護管理実践演習Ⅰ(以下,人的資源活用論実習)で学んだ。
今回,経営母体が企業立である名古屋セントラル病院(以下,同院)において,「認定看護管理者として,病院組織における人的資源活用システムを理解し,看護管理実践能力の向上をめざす」ことを目的として,2週間の臨床実習を経験した。ここにその実際の学びを報告し,大学院で看護管理を学ぶ意義について伝えたい。
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