特集 指導者の想像力・教育観で進化するシミュレーション教育
国家公務員共済組合連合会シミュレーション・ラボセンターにおける実績と今後の展望―多施設共用型のシミュレーション・ラボの活動
荒井 直美
1,2
1国家公務員共済組合連合会シミュレーション・ラボセンター
2虎の門病院
pp.934-937
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101591
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はじめに
シミュレーション教育は現代医療の臨床現場にとってもはや必要不可欠なものであり,少しでも安全で質の高い技術を提供するためには最低限の義務ともなっている。
国家公務員共済組合連合会シミュレーション・ラボセンター(以下,KKRラボセンター)は,国家公務員共済組合連合会が運営する全国30病院におけるすべての医療従事者を対象に,医療の質と安全の向上を目的とした研修施設として,2006(平成18)年度より虎の門病院分院内に設立された研修施設である。当センターの年度別の受講利用状況は,2006年度1217人,2007(平成19)年度1575人,2008(平成20)年度1996人と年を追うごとに増加しており,このうち,毎年約65%を看護師が占めている。
KKRラボセンターの設立・運営目的は表1の通りである。
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