連載 アーキテクチャー 第234回
国家公務員共済組合連合会 浜の町病院
安川 智
1
,
四井 智之
2
1株式会社梓設計本社設計室
2株式会社梓設計九州支社
pp.504-510
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102809
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■新病院 5つの特徴
浜の町病院は,1951(昭和26)年の開院以来,市民の厚い信頼を集め約50年地域医療に貢献してきた.施設の老朽化と安全性への課題により,優れた療養環境の提供と,より一層の診療機能の充実のために,現在とほぼ同じ医療圏域内の別敷地に建替を行った.
新病院の特徴は大きく5つある.①高度な医療サービスと健全な経営を継続するための「機動力の高い部門配置と動線計画」,②診療内容や患者数の変化に追随できる,貸しビルに倣った「フレキシブルな平面」,③適度な「動線混合」による,患者とスタッフが互いに顔が見える双方の「安心」,④機能的な矩形平面の診療部分と,45度回転し,プライバシーと眺望に配慮した十字型病棟,⑤災害に強い「安全で安心な病院」である.
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