特集 患者を受け入れるための病床管理の工夫―地域の安心を守る取り組み
看護部による病床管理とホールディングベッドによる救急患者受け入れ
黒崎 八重子
1
1石心会狭山病院看護部
pp.330-335
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101457
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はじめに
特定医療法人財団石心会狭山病院(以下,当院)は,埼玉県西部地域の基幹病院として,2次救急の受け入れはもちろん,在宅までの切れ目ないケアを提供できるように努めている。特に,救急患者のスムーズな受け入れは,大きな役割であり毎日の課題でもある。
当院における救急患者の受け入れを最大限可能にしている理由の1つは,ベッドコントロールが看護部に権限委譲されていることが病院全体に周知され,信頼されていることである。もう1つは,ホールディングベッドという,夜間入院や経過観察用として柔軟に利用できるベッド(7床)を,救急外来と隔てのない場所に設けていることである。
1994(平成6)年には,ディスチャージコーディネーターとして,入退院調整とベッドコントロールを専従で行なう看護師を配置し,現在に至っている。本稿では,当院の救急患者受け入れの特徴とディスチャージコーディネーターの役割を紹介する。
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