老医空談・12
病床の白日夢
斉藤 淏
pp.1200-1201
発行日 1989年9月20日
Published Date 1989/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210446
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私は,この春,1週間の入院生活をした.昨年末,1回の尿閉を機会に検査を受け,その後は排尿の度にその画像が眼にうつるので,摘除を考えたのでした.ところが,元教室医達の強いすすめによって,予定手術の前日に退院してしまったのです."老いては子に従え"の美徳を守ったのだったが,本誌の特集号「消化器良性疾患の手術適応」(44巻4号1989年)の記事に影響されたのかも知れない.
入院した病院は,私と50余年ものかかわりが続いているし,殆んど全職員とは顔見知りであるから,最新最高の待遇を受けたのであって文句のあろう筈はない.
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