特集 よりよい医療サービス提供に向けた看護情報の活用
看護必要度データの活用のあり方―本来の意味に立ち返って
渡邊 千登世
1,2
1さいたま市立病院
2さいたま市立病院看護部
pp.917-921
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101326
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私は,2007(平成19)年4月にさいたま市立病院(以下,当院)に副院長・看護部長として入りました。当院は電子カルテではなくオーダリングシステムのみで,いまようやく看護必要度の測定システムが導入されはじめたところです。また,就任当初は7対1入院基本料を取得できるだけの看護師数が揃っていたのですが,看護師不足の影響を受けて,いまは10対1入院基本料となっています。
そうした背景もあって,看護必要度のデータを,診療報酬算定の要件としてだけでなく,本来の意味にもう1度立ち返ってもっと活用できるようなシステムづくりができないかと思案しています。ここでは,そのなかで考えてきたことを提案させていただきたいと思います。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.