特集 看護のプロフェッショナルとその育成
看護師の自己評価とプロ意識―臨床心理士からみた看護師のストレスと悩み
黒田 浩司
1
1茨城大学人文学部人文コミュニケーション学科
pp.20-24
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101109
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ともに働くものとして臨床心理士としての筆者と看護職との関わり
筆者は臨床心理士として約20年の経験があり,その中では比較的医療領域での活動が多い。それゆえ看護師は臨床の現場における同僚であり,専門は異なるものの多くの場面で協働してきた。筆者が勤務していた病院は精神科単科の精神病院ではなく,総合病院の精神神経科であったので,精神科以外の病棟・外来の看護師との関わりも少なくなかった。同時に,看護専門学校の講師を10年以上務めており,看護学生や新人看護師の大変さやストレスの現状も比較的理解しているつもりである。
さらに,臨床心理士として日頃の臨床の中で,こころの問題を有するクライエントと接しているが,クライエントとして看護学生・看護師,あるいは家族である看護師に会うことは,相対的に多いと感じている。
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