特集 質向上のための安全管理者の知識とスキル
研修で身につけた知識とスキルを現場でいかに展開するか
【事務職として】事例分析の院内研修実施に結びつく
時田 聡
1
1東京慈恵会医科大学附属青戸病院管理課
pp.1051-1054
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101086
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筆者が国立保健医療科学院での研修参加時に所属していた東京慈恵会医科大学附属病院(以下,当院)は,病床数1075床の大学附属病院(特定機能病院)である。2003(平成15)年4月に施行された医療法施行規則の一部改正にもとづき,「安全管理のための体制の確保」として,専任の安全管理者を配置するとともに医療の安全管理を行なう部門も設置された。
筆者は,医療安全管理室(2005年7月に医療安全推進室へ改称)が開設される以前の2000(平成12)年11月より,事務部管理課のリスク担当の事務員として配属され,2007(平成19)年4月に現在の所属である東京慈恵会医科大学附属青戸病院管理課に異動するまで,約6年5か月の間,医療安全担当専任事務員として安全管理業務に携わってきた。2004(平成16)年に国立保健医療科学院安全管理研究科の研修を受けるまでは,外部の医療安全研修の受講経験はほとんどなく,医療安全に関する知識はそれまでの業務の経験から得たものであった。
本稿では,研修で得た学びの成果として,研修後の病院での取り組みを中心に報告したい。
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