特集 超高齢社会の病院でどんな看護を提供するか―専門看護師と認定看護師の広告解禁を契機に
―老人看護専門看護師の実践報告と今後の展望―高齢者への急性期看護の充実めざして組織横断的に活動
吉岡 佐知子
1
1松江市立病院
pp.946-949
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101062
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はじめに
筆者の勤務する松江市立病院(以下,当院)は,日本で最も高齢化の進んだ島根県の松江市にある自治体病院である。診療科27科をもつ総合病院であり,地域の中核病院として住民に急性期医療を提供している。高齢患者の割合は常時5割以上,入院患者においては75歳以上の後期高齢者が4割を占めている当院で,筆者は看護局長付のポジションを得て,組織内で横断的に活動している。
本稿では,日本の近未来の姿をすでに映している島根県で,老人看護専門看護師(以下,老人看護CNS)として展開してきた活動(表1)の一部を紹介し,超高齢化へと向かう日本で必要となる高齢者看護について展望する。
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