特集 超高齢社会の病院でどんな看護を提供するか―専門看護師と認定看護師の広告解禁を契機に
―老人看護専門看護師の実践報告と今後の展望―地域医療連携室における老人看護専門看護師の実践と今後の展望
得居 みのり
1
1兵庫県立姫路循環器病センター地域医療連携室
pp.942-945
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101061
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はじめに
超スピードで進む高齢社会のなかで,急性期病院の高齢入院患者の割合は年々増加の一途をたどっている。そして,多くの高齢患者が,診療報酬の改定や介護力の不足の影響を受け,「病院に入院し続けることはできないが,退院しても行く場所がない」という「医療難民」や「介護難民」とよばれる状態に陥る様子もみられるようになってきた。
近年の医療制度改革においては,「医療機能の分化・連携の推進による切れ目のない医療の提供」が提唱され,病院では地域医療連携室の設置や退院調整を行なうシステムの構築やスタッフの配置が重要視されるようになっており,兵庫県立姫路循環器病センター(以下,当センター)においても,2005(平成17)年4月に地域医療連携室を立ち上げ,老人看護専門看護師(以下,老人看護CNS)による地域連携,退院支援が行なわれるようになった。
その実践を報告し,地域医療連携室における老人看護CNSの役割の可能性について考える。
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