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日本老年看護学会設立20周年記念特集:19年間の歩み
老人看護専門看護師養成に向けて
Development of Education for the Gerontological Certified Nurse Specialist
水谷 信子
1
Nobuko Mizutani
1
1兵庫県立大学
pp.31-35
発行日 2015年3月30日
Published Date 2015/3/30
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.はじめに
1995年の日本老年看護学会(以下,本学会)の発足時,私は評議員として,その後2001〜2010年は理事として活動してきた.そのころ,日本看護系大学協議会(以下,協議会)では,修士課程における専門看護師(Certified Nurse Specialist;CNS)養成について検討しており,老人看護分野でもその必要性の議論が高まっていた.そのような背景の下,私は2002〜2010年に協議会のCNS教育課程認定委員会,そして2003〜2007年に日本看護協会のCNS認定委員会の活動にかかわってきた.
一方,私が2011年に定年退職するまで所属していた兵庫県立大学看護学部(元 兵庫県立看護大学/以下,本学)が開学した1993年当時,近畿地方には看護学科を設けている4年制大学はなかった.全国でも看護学科のある4年制大学は公立,私立を合わせても14しかなく,看護学科だけの公立4年制大学は本学が初めてであった.私が老人看護学の教授として赴任した1994年は本学開設2年目であり,4月に大学院開設に向けた委員会が設置された.1997年には修士課程を開設し,翌年,協議会によるCNS課程認定の始まりと同時に本学も申請を行った.老人看護学領域を含む7領域が認定され,それ以後私は退職まで老人看護CNS養成に携わってきた.
そこで本稿では,本学会発足と同時に始まったCNS制度の発展経緯を踏まえながら,私の老人看護CNS養成に向けての取り組みを振り返ってみたい.
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