―子どもたちが必要としている看護を提供するために―『臨床で役に立つ小児看護技術』

　子どもが身体計測の場面で，“躊躇ためらい”や“恐怖”を見せることがあるということに，果たしてどのくらいの看護師がピンとくるものだろうか。「特に痛いことはないはずなのに，なぜ？」という疑問を抱く人もいるかもしれない。

　筆者は大学に籍を置き小児看護CNSコースの教育に携わりながら，附属病院でも小児看護専門看護師として勤務しているが，子どもとはどのような反応を示し，だからこそ看護師としてどのような技が必要なのかを伝え，実感を与えることに苦慮することがある。このDVD「臨床で役立つ小児看護技術」シリーズ(全4巻)は，子どもの反応および看護師の技を端的に見せてくれている。