連載 戦略的医療安全研修――計画から評価までのプロセス・8
資源・人材の調整(2)―人材の育成と組織の活性化
石川 雅彦
1
1国立保健医療科学院政策科学部
pp.690-693
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101006
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資源の活用
(1)資源の現状評価
前回から述べてきたように,自施設がもつ資源を十分に活用するためには,現在もっている資源の全貌を把握することから始めなければならない。資源は誰が見ても資源とわかるもの,何らか手を加えることで資源としての活用が可能となるものなど,さまざまである。自施設内にはいったいどのような資源が保有されているのか,その資源が有効に活用されているのか,改めて資源の現状評価を行なう必要がある。
また,資源の活用において欠かせないのが,活用するばかりで消耗してしまわないように,資源を増やすという視点である。資源を新たに生み出すという意味では,施設内講師という人材の育成は,まさしく今後取り組むべき重要な課題といえる。
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