連載 看護にとっての経営学・10
後継者の育成
青木 菜穂子
1
,
松村 啓史
2
1トータル ライフケア プロモーション
2テルモ株式会社 経営企画室
pp.612-615
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100989
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「うちは補佐役が育っていないから……」とため息まじりで話す看護部長がいます。一方で,「うちは補佐役がしっかりしているから,私は楽よ」という看護部長もいます。この差はどこからくるのでしょうか。単に後継者の人材に恵まれているかいないかの違いなのでしょうか。恵まれているのは,たまたま運がよかったからなのでしょうか。
答えは「No」です。うまくいっている看護部長は,後継者育成のために自分の時間を多く費やしています。また,よい人材だからといって抱え込まず,より多くの経験を積ませたり,適材適所を見極めて異動させることもしています。そのために,部下の人柄や属性,最近の情況をよく知っています。
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