特集 パワーを掌り,組織で活躍する 影響力を発揮し続けるために
実践コラム 『パワーを掌る』私の活用方法
後継者計画—看護部長の役割
守谷 明子
1
1埼玉県立循環器・呼吸器病センター
pp.42-43
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350010042
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本書の第4部では,著者があらゆる組織の最優先課題の一つと述べる「後継者計画(後継者を決めるプロセス)」について紹介されている。本稿では,後継者を看護管理者と設定し,私の看護部長の経験を踏まえて後継者計画について考えてみたい。
後継者を決める仕組みや後任者の任命は,病院の設置主体や規模によって異なる。私が働いていた埼玉県立循環器・呼吸器病センターは,2021(令和3)年に地方独立行政法人化し,担当部署,役職の名称が在職時と変わっている。在職時は4つの病院を総括する病院局と本庁の人事担当部署が看護管理者等病院職員の人事の業務を担っていた。後継者選考は公平性や客観性を担保した複合的な方法(人事考課や多面評価,論文などによる昇任試験)で計画的に実施されていたと理解している。看護部長として私に何ができたか,本書で紹介されている「後継者計画の要諦7箇条」(表2)を参考に考えてみたい。
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