特集 療養病床・回復期リハにおける看護の役割―機能分化でどうなる
療養病床における看護の役割―制度と環境変化への当院の対応
水附 裕子
1
1横須賀北部共済病院
pp.851-857
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100926
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はじめに
今年4月より特定機能病院においては医療の包括支払い制度が導入され,わが国においても,将来本格的に医療保険制度に包括支払制度が導入されることが予測される。それに伴い,医療の効率化と質の向上を図り,いかに少ないコストで質の高い医療を提供できるかが各病院の必須課題となっている。また,医療情報システムの充実とともに,臨床では,患者への治療法に関する情報提供をより確実に行ない,患者自身に治療法を選択してもらうというインフォームドコンセントの充実が迫られている。病院評価は,規模や機能の側面から検討され,病院内,施設間での相互連携型が主流となり,病院における病床区分や病院の方向性などにも影響し,病院職員にも意識の転換が求められている。病院の変化を看護職として,どのように位置づけ,看護にどう反映できるか,看護業務の機能拡大や守備範囲の専門性にも対応していく必要がある。
地域の環境変化とともに,病院に新設された医療保険適用療養型病床群の病棟師長として3年間の経験から,看護の役割と今後の課題について述べたい。
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