特集 療養病床の行方
療養病床—当院の選択—院内の体制作りと病病連携
土谷 治久
1
1医療法人壽生会寿生病院
pp.553-555
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903565
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慢性期患者の長期入院が常態化しているにもかかわらず,「療養病床」への転換が困難な「一般病床」が転換型老人保健施設へと誘導されながら,平成15年8月末の病床区分の届け出が現実問題として迫ってきた.
さて,「療養病床」が急性期医療を行う病床ではなく,慢性期医療と介護サービスがミックスした病床であることの異論はないと考える.したがって,「療養病床」の運営は,①併設施設がある場合,当該施設と協力を図りながら,どのような慢性期医療と介護サービスが提供できるか?,②圏域内の他医療施設がどのような医療資源を有し,どの分野での連携が可能で,それぞれの不得手分野をどう補填しあえるか?,などで運営方針は異なるものとなると考える.
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