特集 人材マネジメントとして産休・育休を考える
オランダで出会ったワークシェアリング
佐藤 紀子
1
1東京女子医科大学看護学部
pp.774-775
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100911
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ワークシェアリングとは,厚生労働省の「ワークシェアリングに関する調査研究報告書」によれば「雇用機会,労働時間,賃金という3つの要素の組み合わせを変化させることを通じて,一定の雇用量を,より多くの労働者間で分かち合うこと」とされている。私はこのワークシェアリングの考え方を知らないまま,「ワークシェアリング王国」と言われているオランダを訪問した。それは,2000(平成12)年,日本看護協会が厚生労働省の委託を受けて行なった「看護政策立案のための基盤整備推進事業」の一環としての調査のためであった。
事前に,オランダ看護協会国際室室長のクラークマン氏に訪問を依頼するため,連絡を取ったのだが,氏は不在のことが多く,主なやりとりはメールで行なった。この理由は,実際にオランダを訪問した時に判明した。
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