特集 人材マネジメントとして産休・育休を考える
こまめな人員異動による公平な現場負担と看護レベルの平均化を目指して
根生 とき子
1
1公立富岡総合病院
pp.770-773
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100910
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はじめに
当院は“楽に,楽しく,よい看護”をモットーに,これまでも業務改善や職場環境の整備に取り組んできた。特に,看護師の人員配置については,看護の質に直結することから,さまざまな配慮が必要である。しかし,完璧な勤務表を作成しても,病欠などのやむをえない事情から急に欠員が生じることもある。その日ごとの欠員は職場のマネジャーに対応してもらうにしても,看護部長としては全体のバランスに目を配ることが要求される。
どの職場でも,注目されがちなのは新人を何人受け入れるかということだが,実はその前に退職予定者や異動希望者,産休・育児休暇取得予定者など,転出者に注目する必要がある。同じ時期に特定の職場から転出者を多く出すことは,すなわち受け入れる新人や転入者を多くするからだ。ここでは,転出者に注目して人員配置を行なうための考え方とツールについて紹介する。
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