連載 医療安全確保のための看護提供体制を考える・3 厚労科研「医療安全確保のための看護体制のあり方に関する調査研究」より
交代制勤務による疲労を少なくするために
OSHAの交代制勤務に関するガイドライン
阿部 俊子
1
,
友納 理緒
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.718-722
発行日 2003年9月10日
Published Date 2003/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100900
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本稿で紹介するのは,米国のOSHA(Occupational Safety and Health Administration;労働安全衛生庁)が出している交代制勤務に関するガイドライン1) である。これは,米国健康サービス局が支援し,1997年にローザとコリーゲンが作成したものである。医療者に特化したものではないが,いわゆる交代制勤務について,疲労を少なくするための提案も含まれており,日本の医療現場でも参考にする価値があると考えられる。
本稿では,まずOSHAのガイドラインの概要を説明したうえで,実際に疲労を少なくする交代制のあり方をシミュレーションした途中結果を報告し,今後の課題を考えていく。
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