連載 「看護」を一生ものの仕事に 基礎教育で学ばせたい医療現場のリスクとその対策・3【最終回】
夜勤・交代制勤務のリスクを知り,対策を講じよう!
小川 忍
1
1公益社団法人日本看護協会
pp.1056-1060
発行日 2012年12月25日
Published Date 2012/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102269
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夜勤,長時間勤務のリスクを知ろう
患者の生命・健康を守るために,看護職は24時間365日,医療,看護に従事している。夜勤・交代制勤務は,国民にとって,社会にとって,とても大切な勤務形態である。しかし,その夜勤自体に,患者の安全および看護職の健康に悪影響を及ぼす危険有害要因(リスク要因)が潜んでいる。
人は,昼間に働き夜には眠るようにできている。約1日の周期で昼に活発になり,夜に不活発になる人の心身のリズムをサーカディアンリズム(概日リズム)といい,夜勤はこの周期に反する働き方をすることで,健康,安全,生活の3つのリスクを生じさせている(表1)。
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