連載 海外文献 NA Selections
情報技術から情報管理へ―ケースミックスを利用して
上條 優子
1
,
菅田 勝也
1
1東京大学大学院医学系研究科修士課程・看護管理学分野
pp.644-645
発行日 2003年8月10日
Published Date 2003/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100885
- 販売していません
- 文献概要
オーストラリアにおける医療情報システム導入の背景
オーストラリアでは,ケースミックス(DRGを用いた患者分類)と支払い方法を組み合わせた新しい医療情報システムが導入され,ほとんどの病院で医療記録が電子化された。ここでは,DRGはAR-DRG(オーストラリアDRG改訂版)と呼ばれている。また,オーストラリアは医療記録にICD-10コードを取り入れた世界で最初の国である。
2000年1月より,ニューサウスウェールズ州では,AR-DRGを含む医療情報交換システム(HIE)訳注1)が導入され,病院,地方,州は,分析・評価のために,各病院の退院サマリーなどの情報に接続できるようになった。将来,州を越えて医療情報交換ができるようにする国立健康情報ネットワーク「ヘルスコネクト」の構想もある。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.