連載 看護師の業務と役割の模索―厚生科研「諸外国における看護師の新たな業務と役割」から・7
アメリカ合衆国の場合
花出 正美
1
,
山本 あい子
2
1東京女子医科大学看護学部
2兵庫県立看護大学
pp.568-573
発行日 2003年7月10日
Published Date 2003/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100871
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年,わが国においても,医療安全対策の推進や,質の高い医療の効率的提供に向けた医療提供体制改革の一環として,看護スペシャリストの配置について議論されるようになっている。アメリカ合衆国(以下,米国)では,いち早く看護の専門分化の必要性が論じられ,看護教育の大学化,大学院における看護スペシャリストの育成に着手した。以来,米国の看護スペシャリストは,長い歴史と実績をもつに至っている。
本稿では,米国における看護師の業務範囲と役割について,カリフォルニア州とミネソタ州の場合を中心に述べる。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.