連載 感染管理・業務改善 SUCCESS FILE・6
アルコール綿の作り置き廃止
渡邉 都貴子
1
1岡山大学医学部附属病院看護部
pp.574-577
発行日 2003年7月10日
Published Date 2003/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100872
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感染管理は,現在のところ対策をとればとるほどコストがかさみ,医療施設の持ち出しとなる。一方,いったん問題が起こると患者に多大な負担を与えてしまうだけでなく,場合によっては生命を脅かす最悪の事態にもつながりかねない。このようなジレンマの中で日々闘っているのが感染管理を担当する者の現状であろう。こういった中でわれわれが最大限できることは,必要な方法と必要でない方法との選択である。
変更したほうがよいと思われる感染対策上の問題として,アルコール綿の作り置きがある。当院では,材料部看護師長と協力し,1998(平成10)年から万能つぼの使用をやめ,少量ずつパックされた滅菌圧縮綿へ必要時にエタノールを注いでアルコール綿を作成して使用するという方法に変更した。その経緯について報告する。
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