焦点 患者相談窓口の役割と機能を考える
医療の安全体制確保のための患者相談窓口の役割―設置義務化の背景と期待
石原 美和
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1厚生労働省老健局計画課・前医政局総務課医療安全推進室
pp.454-457
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100848
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国民の生命・健康が守られるべき医療機関で事故が相次ぐなか,厚生労働省においても医療安全の確保を最重要課題として位置付けている。現在,厚生労働省は,2002(平成14)年4月に約1年間の検討を経て医療安全対策検討会議において取りまとめた「医療安全推進総合対策」に基づき,医療安全が推進されるよう各般の施策を具体化しているところである(図1)。
そのなかでも,2003(平成15)年4月より,特定機能病院と臨床研修病院に「患者相談窓口」の設置が義務付けられるとともに,都道府県および二次医療圏等には「医療安全支援センター」が設置され,患者の苦情や相談に対応する3層構造のシステムが構築される(図2)。
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