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特集 医療費の配分を問う
医療財政改革の課題
池上 岳彦
1
1立教大学 経済学部 経済政策学科
キーワード:
国際比較
,
患者負担
,
租税
,
保険料
,
制度の一元化
Keyword:
国際比較
,
患者負担
,
租税
,
保険料
,
制度の一元化
pp.822-826
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101549
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- 参考文献 Reference
■医療における公共部門の役割
私たちは,いつ怪我をしたり病気になったりするかわからない.そして,患者として医療サービスを受ける.その際「患者は受益者だ」と言う人もいるが,そうではない.患者は健康な状態を回復する,つまり幸福を追求する権利を持っており,これは憲法で認められた国民の権利である.今健康な状態にある人も含めて,国民の納める保険料あるいは租税が医療に使われるのは,当然のことである.
医療の世界では,「消費者から見た完全情報」「消費者主権」は成立しない.腹痛や頭痛を訴えている人は,原因は何か,どのような治療が必要か,医学の知識,検査機器などがない限り,わからない.苦しんでいる人が医療サービスを選択することは困難である.

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