連載 医療事故判例を正しく理解し，よりよき医療の資料とするために――転倒・転落事例から考える・2
転倒事例(1)を読む
下川 健一
1
,
前田 正一
1
1東京大学大学院医学系研究科医療安全管理学講座
pp.1044-1049
発行日 2006年12月10日
Published Date 2006/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100718
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はじめに
連載第2回目となる今回からは，転倒事例についての判決を具体的にみていく。
転倒事例について，この連載で読む判決は以下の3つである。これらの選択基準はコラム欄を参照されたい。
(1) 東京地方裁判所平成15年9月25日判決(平成14年(ワ)第11231号)
(2) 東京高等裁判所平成15年9月29日判決(平成14年(ネ)第5660号)
判例時報1843号69頁
(3) 名古屋地方裁判所平成18年1月26日判決(平成14年(ワ)第5603号)
今回は，(1)の判決をみていくこととする。
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