特集 事故後の対応を考える
安全・安心・納得の医療をふまえて
【鼎談】看護管理者と法律家が協働して取り組んだ事故から再発防止までのプロセス―市立砺波総合病院での経験から
伊藤 恒子
1
,
水島 幸子
2
,
安井 はるみ
3
1市立砺波総合病院
2弁護士法人淀屋橋・山上合同
3社団法人神奈川県看護協会医療安全対策課
pp.112-119
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100661
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安井 本日は,病院の経営幹部である看護管理者が,自施設内で起こった医療事故をどのようにとらえ,また,対応していくことで患者や職員へのダメージを最小限にとどめたり,組織として立ち直らせるためにどうすればよいか,実際の事故対応のプロセスをお聞きすることで,学んでいきたいと思います。まずは自己紹介からお願いできますか。
伊藤 富山県にご縁があって,2003(平成15)年5月に市立砺波総合病院(以下,当院)に看護部長として,岐阜県より単身赴任しました。その翌年に副院長を拝命,看護部長を兼務しましたが,2005(平成17)年には新たに看護部長(現市立砺波総合病院副院長兼看護部長)を県立中央病院から迎えて,私は副院長職のみとなりました。そして2006(平成18)年の3月に退職しましたが,その後は参与として,非常勤で月数日の勤務ではありますが,新卒看護師の研修制度導入に取り組んでいます。
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