BOOK REVIEW
―看護ユニットマネジメントの知恵と技が満載―『看護ユニットマネジメント』
高橋 弘枝
1
1大阪厚生年金病院
pp.268
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100647
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■社会の変化に対応したリニューアル
自身の理想とする,質の高い看護サービスを提供するユニットをプロデュースできる看護ユニットマネジャーの仕事は,実にダイナミックで魅力的である。ただ,看護への熱い思い,経験,看護実践力だけでは,この変化の激しい過酷な臨床現場の看護マネジメントはとてもできない。臨床現場に山積みとなった課題,障害を乗り越えるためには,看護マネジメントの知恵と技・術が必要だ。本書はそれらのヒントや魅力がぎっしり詰まった,看護ユニットマネジャーとその補佐役のための実践書である。
本書は,2000年に発行され好評を博してきた新道幸恵氏編集の『婦長のためのマネジメント』を改題,リニューアルしたものである。項目自体は前書をかなり踏襲しているが,ここ数年の社会のめまぐるしい変化に対応し,筆者の変更・章や説の整理がなされ,内容が変更されている。特に著者の選出は教育・研究者と臨床管理実践者のバランスが絶妙で,「基礎的,普遍的な看護マネジメント」と第一線の現場の事例をもとに管理の実際が紹介され,非常にイメージしやすい,即実践に役立つ内容になっている。
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