実践報告
病棟端末PCを利用した看護師キャリア情報の集積と評価
飯野 英親
1
,
井東 光枝
1
,
清水 洋子
1
,
片山 利枝
1
,
紙 直子
1
,
西村 淑乃
1
,
花田 千鶴美
1
1山口大学医学部附属病院
pp.352-355
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100630
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はじめに
進展の早い医療の変化のなか,患者・家族・社会的ニーズに対応するためにも,臨床看護師の継続教育は不可欠である。特に,地域の中核病院はその社会的役割から,先進医療に取り組むため臨床看護師の学習内容も多岐にわたり,また必要とされる学習量も多い。一方,看護管理者には,所属する臨床看護師全体の継続教育の内容・量の管理と同時に,次世代の看護師育成のためにも,個人のキャリアディベロップメントを支援しながら,各人のキャリア情報を把握しておくことが重要である。しかしながら,全看護師のキャリア内容を網羅的に把握して記録に残す作業はアナログ的な方法では困難であり,作業効率が悪い。
山口大学医学部附属病院(以下,当院)は,臨床看護師全体の現任教育の実態把握を目的とし,病院内の業務LANに継続教育支援システム(富士通)を導入し,個人と組織のキャリアディベロップメントを促進・把握する手法をとっている。今回,この継続教育支援システムを実際に用いて看護師の継続教育の実態を把握する作業を経験した。看護管理の視点からシステムの有用性を検討したので,報告する。
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