特集 DXでタスク・シフトせよ—働き方改革の打開策
病院DXの事例
ベッドサイド端末が寄与する病棟の働き方改革
近藤 泰三
1
,
東 智美
1
1岐阜県立多治見病院
キーワード:
ベッドサイド端末
,
ピクトグラム
,
発生源入力
,
同軸ケーブルLAN
Keyword:
ベッドサイド端末
,
ピクトグラム
,
発生源入力
,
同軸ケーブルLAN
pp.329-334
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211906
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■はじめに
床頭台と呼ばれ,カード式課金方式のテレビを備えたベッドサイドの装備は,1990年代には,多くの病院の病室に置かれた.一部は冷蔵庫,金庫を内蔵しており,またVOD端末の装備などが模索され,インターネットが利用できる情報端末としても発展が期待された.2001年東京大学病院,2002年静岡がんセンターがオーダーメイド型のベッドサイド情報端末を取り入れ,その後規格型製品が投入されて多くの病院に行き渡った1).東京大学病院の医療情報提供機能では,施設の説明,検査の説明などであり,個々の患者の医療看護情報提供までは十分になされていない2).これらの試みは,患者への病院からの一般的な情報提供が主体であり,医療看護側と患者間の情報共有を図るものではなかった.
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