特集 キャリアカウンセリング技術を磨く
看護管理者によるキャリアカウンセリング
[3]キャリアカウンセリング技術の習得プロセス
江角 美紀恵
1
,
坂本 理郎
2
,
檜垣 美香子
3
,
田村 香代美
3
,
村居 千絵
3
,
石谷 明子
4
,
増野 園惠
5
,
勝原 裕美子
5
1兵庫県立柏原病院
2(株)ライト マネジメント コンサルタント ジャパン
3兵庫県立尼崎病院
4兵庫県塚口病院
5兵庫県立大学看護学部
pp.642-646
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100528
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キャリアカウンセリングの理解
兵庫県立尼崎病院看護部では,目標管理制度を導入しながら試行錯誤していたが,さらに,スタッフの仕事に対する意欲ややりがいの向上を図りたいという看護長たちの強い思いがあった。それを実現するためには,スタッフが自らのキャリアに何を求めているのかを,より具体的に引きだすことが必要だと思われた。
看護長は,スタッフに対する面接をこれまでも毎年行なってきた。「面接技法」を正式に習ったわけではないが,毎年面接を行なうなかで,スタッフのキャリアニーズを引き出せていると感じることもあった。しかしその反面,これでよいのかという迷いや,看護長としての面接能力の不十分さを感じたりすることもあった。キャリアカウンセリングという概念に出会い,スタッフのキャリアニーズを引き出せる有効な手法になるかもしれないと学習を始めることになった。
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