連載 看護管理に活かすコーチング・カウンセリング術[3]
人に行動変容を促す3つのポイント―感情に働きかけること・動機を高めること・負担を軽減すること
池田 優子
1
1公立藤岡総合病院看護部
pp.234-238
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100458
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「患者が安心して療養できる看護を目指して,皆が意欲的になって行動してほしい」と多くの管理者は願っていると思います。しかし現実は,決定したことがなかなか浸透しなかったり,ヒヤッとする体験やアクシデントの繰り返しだったり,イライラすることのほうが多いのではないでしょうか。いくら変わってほしいと思っても,人の行動はそう簡単に変わるものではありません。馬を水辺に連れて行くことはできても,飲むか飲まないかは馬次第であるように,人の場合もこちらの思い通りに無理に変えることはできないのです。
では,どのような関わりをすれば人の行動が変わっていくのか,今回はこのテーマを考えてみたいと思います。そして,行動変容を促す技術としてコーチングやカウンセリングスキルがどのように有効なのかお話をしていきたいと思います。
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