Japanese
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特集 糖尿病―心理と行動のサイエンス
―行動療法―行動変容を促す理論と技術―患者の心理と行動を理解し,働きかけるための技術
Behavior therapy―Theory and techniques for behavior modification
足達 淑子
1
1あだち健康行動学研究所
キーワード:
行動療法
,
体重コントロール
,
習慣変容
,
動機づけ
,
治療者―患者関係
,
オペラント強化
Keyword:
行動療法
,
体重コントロール
,
習慣変容
,
動機づけ
,
治療者―患者関係
,
オペラント強化
pp.39-43
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100623
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Case 本人の意向に合わせた目標設定で治療に導入できた症例
患者:57歳男性,会社役員.身長163 cm,体重61.5 kg,BMI 23.1,FPG 118 mg/dL,HbA1C 6.0%,血圧136/82 mmHg
10数年前より職場検診で高血糖を指摘され,精査を勧められるも放置.某年の検診で要加療と判定され専門病院を受診し,教育入院を勧められたが多忙を理由に通院も拒否.心配した妻が保健所に相談し,本人は健診と面接に,妻が糖尿病教室に参加することになった.
面接で,本人は週4日1時間の速歩を継続し,接待以外は節酒するなど努力していることが判明.既成教材での学習,上記専門病院からの紹介による近医での通院加療と眼科受診を勧め,日常生活では「週4回以上の速歩」,「1日に日本酒2合,ビール2本まで」「外食の記録」「足の洗浄と観察」を目標行動として毎日○,×で記録するよう指示した.教室に毎回参加し3カ月後,体重57.5 kg,HbA1C 5.8%,血圧120/70mmHgに改善した.
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