海外文献にみる看護教育学研究
Self-Efficacyを高めて行動変容を促す新しい患者教育のアプローチ
高村 寿子
1
1自治医科大学看護短期大学
pp.648-649
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901666
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慢性疾患,たとえばArthritis(関節炎)をもちながら日常生活を営んでいる人々は,Arthritisによる変形や痛みなどで思うように動けない現在の自分をネガティブに受けとめている.そのため,健康行動の実践にブレーキがかかり,QOLを低下させている.
病気があるがゆえに自分は何もできないと思っている人に,「このことなら自分でもできる」と思う気持ち,つまりSelf-Efficacy(自己効力感)を高めることによって,行動変容を促すアプローチを取り入れた新しい患者教育がある.これまでの患者教育に関する文献は,疾患別に具体的な方略についての記述が多かったが,本書は,患者のSelf-Efficacyに焦点をあて,セルフヘルプを支える患者教育の具体的なすすめ方がわかりやすく記述されている.
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