実践報告
新人教育にローテーション研修を取り入れて―新人の現場適応と成長を促す看護技術習得の試み
高橋 弘枝
1
,
石山 良子
1
1大阪厚生年金病院
pp.227-232
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100456
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はじめに
大阪厚生年金病院(以下,当院)は,地域の中核病院として,地域住民から信頼される高度で安全な医療を提供する「24時間目覚めた病院」をモットーに運営されている。特に,高度な医療を提供する急性期病院として,在院日数は2001(平成13)年度の19.2日から,2002(平成14)年度は15.5日,2003(平成15)年度に入り14.1日と短縮された。それに伴い,入院患者は重症化し,全病棟は混合病棟化している。
このような状況下であっても,当然,医療現場での安全で質の高い看護の提供は不可欠であり,質の高い看護提供を左右する看護師の育成,つまり,確実な技術と判断力を持った主体性のある看護師の育成は急務となっている。その中でも,特に新人看護師の育成は大きな課題であった。
本稿では,2002年度より当院で実施している新人看護師への8週間ローテーション研修の概要とその成果,そして今後の課題について報告する。
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