連載 医療・看護の経営管理~政策の勘どころ・19
医療制度改革関連法の概要とその影響・その3―都道府県単位を軸とした保険者の再編・統合
吉村 伯太
pp.928
発行日 2006年11月10日
Published Date 2006/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100398
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今回は,医療制度改革関連法から都道府県単位を軸とした保険者の再編・統合について考えてみよう。
保険制度は,大きく分けると自営業者・無職者が加入する「国民健康保険」,大企業の被雇用者が加入する「健康保険組合」と,それ以外の被雇用者が加入する「政府管掌健康保険(いわゆる政管健保)」の3つに分けられる。国民健康保険の保険者(保険を運営する側)は市町村であるが,市町村の大きさにはバラツキがあり,加入者が少ない小規模な保険者が多数存在する。健康保険組合にも,社員のリストラなどにより規模が小さくなり,財政の苦しくなった組合が多数存在する。一方,政管健保は,約3600万人もの加入者を有する全国規模の巨大な保険者である。
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