特集 「手厚い看護」をどう実践するか―7対1入院基本料新設を機に
7対1入院基本料の算定と看護師の確保―大阪けいさつ病院の取り組み
増田 えみ
1
1大阪けいさつ病院
pp.619-624
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100333
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はじめに
昨秋,日本看護連盟主催の「看護管理者トップセミナー」に参加したとき,久常節子日本看護協会会長が,「会長に立候補した目的は,1.4対1の入院基本料を新設し,臨床現場で日夜奮闘している看護師の大変さを緩和したい。平均在院日数が短縮されるなかで少しでもゆとりをもてる環境にしたい」と,熱く語っていた。その力強さに感動し,早くその願いが実を結ぶことを楽しみにして年を越えた。
今年に入り,4月の診療報酬の改定の全容が次第に明らかとなり,悲願の看護師配置基準の引き上げが高い点数で認められていたことに驚き,また喜んだ次第である。
本稿では,入院基本料区分A(7対1)の算定を,大阪けいさつ病院(以下,当院)が5月1日より認可されたこともあり,そのプロセスを中心に報告する。
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