特集 「手厚い看護」をどう実践するか―7対1入院基本料新設を機に
―[インタビュー]―やさしく,質のよい,そして面白い看護を提供していくために―筑波記念病院の取り組み
柏木 とき江
1
1筑波記念病院
pp.608-613
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100331
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実を結んだ従来からの実践
――今度の診療報酬改定で,7対1入院基本料を取得されましたね。従来からの看護が認められたということかと思いますが,いかがでしょうか。
柏木 私は23年前に当院に来て,1992(平成4)年から看護部長をつとめています。当時から,自分らしい看護をしようと,妥協することなくここまでやってきました。私は,楽しく,やさしい看護をしていきたいと思っています。看護師は,患者さんには本当にやさしくあるようにしっかりと教育されています。でもそのためにも私は,まず同僚にやさしくなければだめだと思います。そういう環境のなかで相互に癒されて初めて,患者さんに向き合えるという気がします。その点には持てる力を注いできました。その結果として,今回の改定で実を結んだのだろうと思います。
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