特集 どうなる 特定健診・特定保健指導
【病院と特定健診・特定保健指導】
井上記念病院の取り組み
花岡 和明
1
1医療法人社団普照会 井上記念病院
pp.612-613
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101235
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当院の沿革と環境
当院は大正5年に創立された.現在の病床数は176床(一般125,医療療養51),1日平均外来数は460人である.
創立90年を超え地域との縁は濃い.昭和34年に国鉄千葉駅の当院近傍移転で周辺の商業化が進んだ.激増した昼間人口からは予防医学の需要が大きく,旧来の住宅街は若年者転出で高齢化し,高齢者医療が求められている.当院にとっての地域医療は,「働く現役世代対象予防医学,利便性の高い外来,高頻度急性疾患を短い在院ですます入院医療」と「地域診療所からの高齢者急性期疾患入院要請,それに続く療養型病床,並びに在宅支援」であり,予防医学から在宅支援まで自己完結型の医療を行っている.しかしこの数年,昼間人口は頭打ちで,空白化した地価下落地域はマンション建設ラッシュとなり,若年者が移住しており,最近ではメタボリック症候群初期,並びにその候補者も多いと予測される.
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