特集 理学療法技能の評価と学習支援
理学療法領域における臨床技能の評価と学習支援の試み
6.筑波記念病院での例
宮本 明輝美
1
,
飯塚 陽
1
,
斉藤 秀之
1
Akimi Miyamoto
1
1筑波記念病院リハビリテーション部
pp.321-323
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102252
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はじめに
当院では,入職後2か月間を卒後初期研修期間とし,卒後研修企画委員を中心に企画運営して,リハビリテーション部全員での新人教育に重点をおいている.内容は,off the jobによる講義・実技中心の共通プログラムとon the job training中心の臨床指導Ⅰ・Ⅱと称される基礎プログラムと研修前後の2回のOSCEで構成されている.
卒後初期研修終了後からは卒後中期研修期間となる.これは原則6か月ごとのジョブローテーションによる研修である.卒後中期研修終了年の臨床経験5年目には,幅広い臨床技能を習得していることを確認し,卒後後期研修に向けての課題を明らかにするために専門研修企画推進委員会の企画運営によるAdvanced OSCEを実施している.
卒後中期研修終了後から5年間は,卒後後期研修期間と位置付けている.これはリーダーシップやスペシャリティを修練し,プロフェッションを確立する時期である.
このように当院では,入職後10年間を職場における学習支援の区切りとして,その期間に様々な学習支援と臨床技能評価を実施している.本稿では一部を抜粋してその概要を紹介する.
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