連載 CURIOSITY SQUARE & CIRCLE・24
日常のケアと死の接点をどう切り結ぶか[高 史明さん]
飯島 惠道
1
1東昌寺
pp.967-969
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100269
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枕(まくら)経(ぎょう)を読むこと。これは最もつらい供養のひとつである。なかでも,親に先立ち他界された方への読経,若くしてこの世を去った方の枕元での読経は,のどが詰まって声が出ないこともしばしばである。読経の声が,ご両親やご親族方々の泣き声にかき消されてしまうことも多い。
30年ほど前,一冊の詩集が刊行された。タイトルは『ぼくは12歳』。著者は岡真史君。彼は12歳という若さでこの世を去った。自死であった。
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