マイ・オピニオン
看護とOTの接点
磯崎 彩美
1
1香川労災病院看護部
pp.369
発行日 1981年4月1日
Published Date 1981/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922753
- 有料閲覧
- 文献概要
リハビリテーションの目的は,‘疾患を治すのではなく病人である人間を治す’ことにある.また,リハビリテーションは,すでに身体障害として固定したものを対象とするのではなく,発病と同時に始められなければならないことは周知のとおりである.しかし,リハビリテーションチームとしての実際的なプログラムは,一応急性期を終わってから段階的にすすめるが,チーム員お互いの業務の量的割合と比重は,患者個々のリハビリテーションの時間的な進展過程とともにかなり変化してくると思う.
急性期を過ぎ,将来リハビリテーションが必要と思われる患者には,まず主治医からリハビリテーション専門医にコンサルテーションがなされ,リハビリテーション専門医の処方により,一般看護の中にリハビリテーション看護が加わり,看護婦がチームワークに入ることになる.同時にOTもPTとともにチームワークを開始するが,両者のチームワーク内での比率は,時間の経過とともに変わってくる.すなわち,両者の分担する業務は直列的なものではなく,並列的なものであり,ただその量的関係と方法が変わってくるだけである.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.