短報
特定機能病院における転倒予防ケアの質評価に関する研究―看護師による転倒予防ケア自己評価尺度開発の試み
鈴木 みずえ
1
,
松下 恵美
2
,
原田 みずえ
2
,
古橋 玲子
2
,
鶴見 智子
2
,
内田 敦子
1
,
谷 重喜
2
1三重県立看護大学看護学部
2浜松医科大学医学部附属病院看護部
pp.661-663
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100217
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目的
ケアの質の評価には,転倒の発生頻度などの患者アウトカムの他に看護師の自己評価があり,これはケアの質評価基準なども同時に示すことから,米国では高齢者ケアの質評価指標1)として用いられている。わが国では看護全体を包括したケアの質評価を検討しているが,転倒に関するケアの質評価指標はみられない。
筆者らは,特定機能病院であるH大学附属病院において,転倒予防に関するシステム構築に関する転倒予防ワーキンググループを結成し,転倒リスクアセスメントの開発,転倒事故報告の分析などを報告してきた。これらの結果,臨床看護実践を高めるためには,転倒リスクアセスメントの開発や実践とともに,転倒に対する看護師のケア能力を向上させることを目的とした看護ケアの質の評価尺度の開発が必要とされた。
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