プログレス
高齢者転倒の研究・評価・予防―最近の動向
新小田 幸一
1,2
,
大峯 三郎
1
,
蜂須賀 研二
3
,
加藤 了三
4
,
山下 忠
4
1産業医科大学病院リハビリテーション部
2広島大学医学部保健学科
3産業医科大学病院リハビリテーション医学教室
4九州工業大学工学部
pp.424-426
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105824
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はじめに
Tinettiら1)を始めとして,多くの研究者による高齢者転倒に関する報告がある.高齢者は転倒により骨折しやすく,転倒後は諸々の動作について自信を失って行動範囲が限定され,結果的に体力の低下をきたしたり,最悪の場合は寝たきり状態になってしまうことも多い.この問題に対する関心の深さは,日本理学療法士学会での関連演題数の増加や,各種の学会で取り上げられるセッションテーマの多さに反映されている2-5).本稿では,高齢者の転倒に関する評価法とそれらを用いた研究結果,ならびに転倒予防をめぐる最近の動向を紹介する.
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