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市民の医療への参画と看護職の役割―聖路加看護大学COE国際駅伝シンポジウム「考えよう! 医療と看護 あなたも医療チームの一員」を通して
小山田 恭子
1
,
高井 今日子
1
,
竹内 久美子
1
,
三笘 里香
1
,
太田 加世
2
,
井部 俊子
2
1聖路加看護大学大学院
2聖路加看護大学看護管理学
pp.514-518
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100191
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はじめに
「あなたも医療チームの一員」をテーマに,国際駅伝シンポジウムが2004(平成16)年10月3日に開催された。このシンポジウムは市民が医療に参画することを目指しており,市民および医療関係者約160名の参加があった。シンポジウムはクイズ「日本の医療制度」から始まり,引き続き講演が行なわれた。その講演の内容は,家族の立場から「患者の家族としての体験」,日本の医療従事者の立場から「日本の医療のしくみ」,米国で看護政策を推進してきた立場から「米国カリフォルニア州・看護アウトカム・連携プロジェクト(CalNOC)の紹介」,患者の立場から「患者としての体験」,ジャーナリストの立場から「市民の声が届くまで」,であった。その後企画運営に携わるファシリテーターが加わり参加者同士の意見交換,最後にシンポジストを交えた全体での意見交換が行なわれた。
本稿では,シンポジウムを振り返り,日本の医療の現状から,市民が医療チームの一員になるための対策および看護職の役割について考察する。
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