研究報告
聴覚障害者の医療機関受診時の不安と実際の病院の対応
清水 由香里
1
,
叶谷 由佳
2
,
佐藤 千史
3
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
2山形大学医学部看護学科地域看護学講座
3東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科健康情報分析学
pp.20-23
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100099
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はじめに
現在,日本で聴覚・言語障害による身体障害の認定者は36万人以上にのぼる1,2)。
聴覚は日常生活上の音を瞬時に識別しており3),聴覚障害者が日常生活,特に医療機関受診時に困難を感じていることはすでに報告されている4)。
また,医療者も聴覚障害者と接する際に不安を感じていることが多く5),聴覚障害者への対応に関する調査が行なわれている6,7)。しかし,聴覚障害者自身に関する調査は少ない。また,病院の一般患者への接遇との関連に注目した調査もない。
本研究では,聴覚障害者の医療機関受診時の不安を健聴者と比較することと,病院の接遇と聴覚障害者への対応の関連から,医療者の聴覚障害者への対応を検討した。
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